「氷見サーモン」を新たなブランドにしようと、ギンザケの養殖に取り組む富山県氷見市の宇波浦漁業組合は27日、宇波沖のいけすに稚魚5千匹を投入し、5年目の育成を始めた。今年は養殖ギンザケ出荷量日本一の本場、宮城県から初めて稚魚を取り寄せた。荻野洋一組合長(60)は「餌の量や回数も増やし、大きな魚に育てたい」と意気込む。来年5月から出荷する。

 早朝、宇波漁港にトラックで運ばれた平均体長25センチ、重さ180グラムの稚魚を漁船の船倉に移し入れ、宇波沖500メートルに設置した12メートル四方、深さ5メートルのいけすに運んだ。組合員8人が船倉の稚魚をバケツリレーでいけすに放した。

 定置網漁に加え、同漁業組合の取り組みの二本柱にしようと手探りで始めた養殖事業は、3年目のシーズンに平均で重さ1・8キロの大きさにまで育てることができたが、4年目の今年出荷した魚は平均で1キロと小ぶりに終わった。稚魚の調達先を変え、餌やりを見直すことで、来シーズンは過去最大の平均体長60センチ、重さ2キロにまで育て上げ、約4千匹の出荷を目標とする。

 養殖サーモンは生で食べられるのが特徴で、すしねたでも人気がある。荻野組合長は「観光客に喜んでもらえるような氷見の新ブランドにしたい。5年目の節目のシーズンこそ自信を持ってお届けできる魚に仕上げたい」と話している。