射水神社(富山県高岡市古城)の遷座150年を記念した式年大祭の「御神幸(ごしんこう)」が14日、始まった。2日間かけて同神社と元の鎮座地である二上射水神社(同市二上)を往復し、初日は祭神が宿った新造の輿(こし)「御鳳輦(ごほうれん)」と共に関係者約200人が市内を練り歩いた。
御神幸は、射水神社にまつられている祭神の分霊を移した輿を引いて市内のゆかりの神社などを巡り、神様と地域住民が心を通わせる行事。10年に1度行われている。
出発に先立ち、同神社で「出輦祭(しゅつれんさい)」があり、炭谷淳宮司が祝詞を奏上し、菅野克志式年大祭奉賛会長らが玉串をささげた。分霊を御鳳輦に移す「奉遷の儀」が厳かに執り行われた後、巡行が始まった。
一行は前田利長公墓所や高岡大仏前などの市中心部を巡り、二上橋を渡って二上山方面に向かった。午後5時半ごろに二上射水神社に到着し、分霊を本殿に宿す「着輦祭(ちゃくれんさい)」を行った後、獅子舞を奉納した。
射水神社ではこのほか、茶道裏千家淡交会高岡支部による記念茶会もあった。15日は二上射水神社から射水神社までの復路を巡行する。