富山県砺波市庄川町金屋地区に伝わる伝統行事「厄払い鯉(こい)の放流」が3日、同所の庄川水記念公園で行われた。厄年の男女がコイにお神酒を飲ませて庄川に放流し、一年の無事を祈った。今年から神事の雰囲気をより高めるため、杯を使った。

 1816年に行われた金屋神明宮の厄よけ祈願祭で、神前に供えたコイが神事が終わっても生きていたことから、その生命力にあやかろうと酒を注いで放流したことが起源とされる。昨年までは一升瓶を使ってお神酒を飲ませていた。

 この日は数え年25歳の男性3人、33歳の女性1人、42歳の男性2人がはかまや晴れ着姿で参加。神明宮でおはらいを受けてから川沿いに集まり、コイ3匹の口に朱色の杯でお神酒を注いで川に放った。

 東京から帰省して参加した会社員の堅田智裕さん(40)は「すっきりした気持ちで今年も仕事を頑張りたい」と晴れ晴れした表情を見せた。

 結婚を機に庄川町金屋で暮らす会社員の冨樫真子さん(31)は家族の安寧を願いつつ、「今後も長く続く伝統行事であってほしい」と話した。