富山でおでかけを楽しみたい!
そんな声にお応えして、特定のエリアをちょこっと巡ってみました。
初回は射水市新湊地域の内川周辺です。
(情報は取材時の内容です、各スポットの営業時間などの詳細は最後にリンク)
暑すぎる。涼めるおでかけ先としておすすめなのが、射水市の内川近く。夏は夕方から夜にかけて巡りたい。

夕方、観光客無料の奈呉町駐車場に車を止める。駐車場は内川のそば。川向かいには「内川茶房 月と兎(うさぎ)」が見える。和スイーツで人気の店だ。夏のおすすめは「季節の果物と、とろ~り葛(くず)の兎あんみつセット」。川に面したカウンター席に座り、川のゆったりとした流れを眺めながら、あんみつをぱくり。冷え冷えのくずや抹茶の寒天に、黒蜜やバニラアイスなどが絡まり、火照った体を鎮めてくれる。セットの水出しの日本茶もきりりと冷えていてうれしい。

次に向かうのは、予約した新湊内川観光船ナイトクルーズ。発着点の川の駅新湊は、茶房から徒歩5分と近い。日没に合わせて出航だ!
クルーズのコースは、まず川の駅から西に進み、河口が見える湊橋近くでUターンし富山新港へ。その間、いくつもの橋の下をくぐることになる。外のデッキ席に座っていると橋桁が目の前に迫ってくる。びっくりして少しかがむ。内川に架かる橋は見た目がさまざまなだけに、裏も武骨だったり木の造りが感じられたりと多種多様。次はどんなのだろう。普段見えない部分をのぞく度にわくわくしていく。

富山新港へ出る頃には夕闇に覆われる。海風が心地よい。ライトアップされた新湊大橋をくぐり、海王丸パークに近づく。帆船海王丸がさまざまな色にきらめき、美しい。Uターンして川の駅に帰る頃には、新港付近の工場や発電所の光がくっきりし始めた。吸い込まれそうな暗闇の海に、幻想的に浮かぶ光の数々。何もかも忘れて、見入ってしまう。

ぽーっとした気分をまだ手放したくない。落ち着けるカフェバー「NEO SOUL(ネオ ソウル)」へ行こう。街灯がともって雰囲気が変わった内川沿いをゆっくり歩けば、クルーズの余韻は抜けないはず。この店では、オリジナルのクラフトビールや世界のビールがそろう。パーカッショニストとして活動するマスターが「好きなビールと音楽を楽しみたい」と、脱サラして2023年にオープンした。月2回ほど、ジャズやポップスなどのライブが開かれるそうだ。ビールが売りだが、ノンアルコールドリンクやソフトドリンクも多種あるのが、個人的にはありがたい。この店なら、長居できそうだ。


(お酒が飲めなくなったマキタ)
撮影:南部スタジオ