ポーランドのワルシャワで10月に第19回ショパン国際ピアノ・コンクールが開催されるのを前に、主催する国立ショパン研究所の関係者が、東京都目黒区のポーランド大使館で記者会見した。
コンクールは5年に一度開かれる。会見したアルトゥル・シュクレネル所長は、今回の大会に過去最多となる642人が応募したと明かし「一つのコンクールでこれほどの応募があるのは世界的に見ても記録的で、非常に注目度が高い大会だということを強調したい」と述べた。
録音審査を経て予備予選に参加したのは162人。10月3日に始まる1次予選に進んだのは20の国と地域の85人だった。東アジア勢が突出しており、中国の29人が最多で、日本と地元ポーランドが13人ずつで続く。
シュクレネル所長は「レベルも非常に高く、1次予選に出場する85人中19人が世界各地で開かれたコンクールの優勝者や入賞者だ。まさにコンクールの中のコンクールと言える」と胸を張る。
コロナ禍で1年延期された前回2021年の大会では反田恭平が2位、小林愛実が4位と日本勢が躍進した。今回は牛田智大、桑原志織、中川優芽花らが大舞台に挑む。
1次から3次までの予選を経て、10月18~20日のファイナルに進出するのは約10人。コンクールの模様はYouTubeなどでライブ配信するほか、若い世代への広がりを期待して今回からTikTokでも配信する。