富山県高岡市戸出大清水の用水路で11日に70代男性の転落死亡事故が起きたのを受け、県警など関係機関が21日、現場を合同点検し、再発防止策を考えた。
県警の他、県や市、市土地改良区から計10人が参加した。県警交通企画課の今崎貴史課長補佐による事故の概要説明を聞いた後、全員で現場を確認した。
用水路は幅60センチ、深さ50センチで道路脇にあり、男性は自転車を運転中に転落したとみられる。現場を見た県農村整備課の渡辺大輔副主幹は用水路ののり面に着目し「のり面が緩衝地帯になるため、比較的危険な場所ではないと考えられる」と指摘。その上で「こうした所でも死亡事故が起きている事実を県民に発信することが大事だ」と述べた。
他の参加者からは転落を防ぐための柵の設置などが提案された。
県は20日から9月20日までを「秋の農業用水路転落事故防止強化月間」と定め、注意を呼びかけている。