富山県朝日町の小学生が地元の景観美「春の四重奏」をモチーフに描いた大型アートが20日、大阪・関西万博で展示された。
世界中の子どもの絵をつなぎ合わせる企画「世界一大きな絵」の一環で、NPO法人「アース・アイデンティティー・プロジェクツ」(東京)が手がけた。「いのち」を題材に47都道府県や海外から作品が寄せられた。
富山県代表として、朝日町の子育てサークル「なのはな」を中心とした実行委員会が企画に取り組んだ。朝日町の作品は1~3月に募集に応じた児童が制作。木綿生地(縦1メートル、横5メートル)5枚に「桜並木」「朝日岳の山並み」「菜の花」「チューリップ」などを描き、祖父母世代が協力して縫い合わせた。
万博では国内外から集まった作品が18~22日の期間中に日替わりで飾られる。この日は朝日町などの9点が並び、多くの来場者が鑑賞した。
実行委員長の松下舞子さんは「子どもたちの絵が飾られて感激した。命の尊さや平和を願う気持ちがより強くなった」と話した。