富山県高岡市の秋の風物詩「高岡万葉まつり」は5日、高岡古城公園で3昼夜にわたって行われたメイン行事「万葉集全20巻朗唱の会」が全4516首の朗唱リレーを終えて閉幕した。

 朗唱の会には市内外の約2千人が出演。日中は特設水上舞台で朗唱、夜間は動画を配信し、リレー形式で歌いつないだ。

 フィナーレでは、市万葉歴史館の藤原茂樹館長ら万葉衣装の出演者がランタンを手に、最後の1首「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」を朗唱した。

 高岡万葉まつり実行委員会長の出町譲市長が「これからも高岡に息づく万葉文化をより深め、市民と共に高岡のさらなる飛翔を進めていきたい」とあいさつし、地域女性ネット高岡コーラスグループが「高岡旅情」を合唱して締めくくった。

 3日間の期間中、邦楽や舞踊などの芸能発表、万葉茶会、屋台村といった催しもあった。