富山県南砺市内の小中高校生63人が11日、大阪・関西万博で五箇山民謡を披露し、素朴で郷愁を誘うささらの音色や唄、踊りで多くの来場者を魅了した。

 南砺とつながりのある万博テーマ事業プロデューサー、中島さち子さんが手がけるシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」で出演した。

 南砺平高校郷土芸能部の30人は、日本最古の民謡とされる「こきりこ」と「麦屋節」「早麦屋」を披露した。

 上平小学校と平中学校からは計33人が出演。南砺平高郷土芸能部の地方演奏に合わせ、ささらを手に「こきりこ総踊り」を演じた。最後は、来場者や南砺平高の生徒も交り、幾重にもなって輪踊りを繰り広げた。越中五箇山こきりこ唄保存会の岩崎喜平会長らが同行し、田中幹夫市長も参加した。