人気特撮シリーズの最新作「ウルトラマンオメガ」(テレビ東京などで放送中)で、ウルトラマンを支える地球の青年コウセイを演じている俳優の吉田晴登。「失敗もするけど、そのたびに学んで成長するコウセイの変化を意識して表現した」と役作りを語る。
ある日、空から落ちてきた記憶喪失の宇宙人(近藤頌利)と出会ったコウセイ。ソラトと名付けられたその宇宙人は、街に怪獣が現れると記憶の一部を取り戻し、ウルトラマンオメガに変身して戦う。吉田は「今までのウルトラマンとはひと味違う物語」とアピールする。
コウセイ自身は「ごく平凡な現代の若者」。行くあてのないソラトの面倒を見たり、怪獣におびえる少女を気遣ったりするが「純粋な善意というより、見過ごしたら自分が後悔するから行動している。そこが人間らしくて共感できる」と話す。
ソラトが地球のために戦おうとするのも、コウセイの「人間らしい」自然な優しさに触れたからだ。「ソラトが最初に出会ったのがコウセイじゃなかったら地球は滅んでいたかも」
コウセイと共にオメガの戦いをサポートするのが、3話から登場する怪獣レキネス。コウセイに懐き、その思いに応えて力を発揮する。「見た目の迫力も、パワーもすごい。味方で良かった」と吉田。後に仲間になるもう1体の怪獣トライガロンも含めた「人と怪獣の絆のドラマにも注目してほしい」と話した。
小学生から子役として活動。「作品の顔としてメッセージを届けられる役者」を目指して、演技だけでなくアクションや乗馬など、さまざまな技術を磨いてきた。コウセイ役に決まり「努力が実を結んだ」ことを実感。近藤とのコンビで「歴史あるウルトラマンシリーズの“顔”をしっかり務めたい」と意気込む。
もう一つ、コウセイ役で実感したことが。「自由奔放なソラトに圧倒されてたじたじになる場面が多いんですが、そういう『振り回される側』が自分には合っている気がするんです」。今後は型破りな上司、好きになった女性などのかなわない相手に「ひたすら翻弄される役も極めてみたい」と意外な目標を掲げた。
テレビ東京のほか、テレビ北海道、石川テレビ、静岡第一テレビ、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、広島ホームテレビ、TVQ九州放送、琉球放送で放送(各局の放送日時は番組の公式サイトで)。放送終了後、TVerやユーチューブの「ウルトラマン公式チャンネル」などで見逃し配信する。