富山県氷見市の速川地区まちづくり協議会は12日、「里山・夏の恵みツアー」を開き、参加者が同市田江の「いちはらメロン農園」でメロン狩りを楽しんだ。
同協議会は国の農村型地域運営組織(農村RMO)支援事業を活用し、人口減少が進む地域の活性化に取り組んでいる。ツアーは交流人口拡大に向けた実証実験の一環で、市内外から16人が参加した。
メロン農園は、大阪から移住した市原義啓(よしひろ)さん(60)が昨年開園し、速川地区の新たな特産品にしようと栽培に励んでいる。参加者は市原さんから、食べ頃を迎えた実の見分け方を教わり収穫。直売価格で購入した。同市中尾の長井美智代さん(65)は「移住してきた人が新たな取り組みをしていることは素晴らしい。おいしいメロンの産地として活性化につながればいい」と話した。
万葉歌人の大伴家持と元号「令和」の考案者とされる国文学者、中西進さんの歌碑があり「万葉と令和の里山」と呼ばれる舟山公園(同市早借)も散策した。
ツアーは13日も行い、17人が参加する。