七夕の7月7日は、そうめんの日でもあるそう。健康を祈るためにそうめんを食べた平安期の記録などにちなんで決められたとか。富山のそうめんといえば、有名な産地・店がありますね。探してみると、他にもいろいろな種類が!(情報は取材時の内容です)
大門素麺

※販売店によって価格は異なる
江戸後期から作り続けられる、富山を代表する手延べそうめんの一つ。丸まげ状に巻かれた形で包まれているのが特徴。寒風にさらして長く乾燥させるため、コシが強く仕上がる。人気が高くこの時季は注文が相次ぐため、品薄になるのが早い。買いたい人は気を付けて。
立山山麓そうめん

自家栽培の小麦「ゆきちから」を100%使い、県内の工場で製造。コシの強さと滑らかな喉ごしが自慢だ。クマやカモシカが描かれたかわいらしいパッケージで、手土産にも喜ばれそう。直販のほか、JAアルプス味覚の郷(立山町)や、そよかぜ農産物直売所 藤の木店(富山市)などでも取り扱う。
knot charm 夏彩

1,620円
約180年の歴史を持つ製法による手延べ麺を、花が咲いたように丸めた。8月末までの期間限定商品で、金魚と水草の形に切り抜いた飾り麺がかわいい。しばらく食べずに眺める人が多いという。1個(75g)売りのほか、3個入りギフトボックスもあり、夏の贈り物にぴったり。
大岩そうめん古の手延

上市町大岩で最も古い歴史を持つ旅館の大岩館では、名物のそうめんを土産用に販売している。兵庫県播州(ばんしゅう)の手延べそうめんを3年寝かせた逸品で、コシが強く、滑らかな食感が特徴だ。今年開基1300年を迎える大岩山日石寺の歴史に思いをはせながら、涼味を堪能したい。
清流素麺

4日間ほどかけて乾燥させることで、強いコシとキュッと引き締まった歯応えを生み出している。まずはシンプルに麺つゆで豊かな風味を堪能したい。長い麺を折り畳んだ「手まり型」が特徴で、2、3等分に割ってゆでるのがおすすめ。2025年に「県推奨とやまブランド」に認定された。
手延氷見 糸そうめん

1,120円
能登輪島そうめんにルーツを持つ、創業270年余りの老舗の手延べそうめん。麺の断面は丸みを帯び、弾力のあるコシの強さやまろやかな舌触りが特徴だ。「調理法で楽しみ方が広がる。麺の良さを引き出していただけたら」と社長は語る。贈り物にも喜ばれそう。
そうめんと冷や麦の違いは?
そうめんと冷や麦は、機械製麺の場合、麺の太さで区別されます。日本農林規格(JAS)によって定められているんです。
乾麺の直径が1.3mm未満だとそうめん、1.3mm以上1.7mm未満を冷や麦と定義しています。材料による違いではないんですね。
材料が同じなら、そうめんと冷や麦を、種類を伏せて出されたら、どちらなのか分かるでしょうか…?
コンマ以下の太さの違い、感じ取れたらすごい!
撮影:南部スタジオ