JAとなみ野(本店・富山県砺波市)は23日、となみブランド認定品「雪たまねぎ」の今季の出荷を始めた。8月中旬ごろまでに計6300トンの出荷を見込む。

 雪たまねぎは積雪期をまたいで栽培するのが特徴で、寒さで甘さが増し、肉厚でみずみずしく育つという。今年は85の農家が140ヘクタールで栽培。わせ品種の生産拡大にも取り組んでおり、約15ヘクタールで作付けした。

 同JAによると、今年は雪解けが遅く生育が遅れたが、春先からは天候に恵まれ、徹底した管理で病害の発生が少ないことから品質が良好で、平年並みの収量を見込めるという。

 23日は、同市五郎丸の同JAたまねぎ集出荷貯蔵施設で出荷式が行われ、土田英雄組合長が2026年は160ヘクタールで8千トンを目指したいとし「良い品質のものを消費者に届け、増産に向けて弾みをつけたい」とあいさつ。富山、高岡の市場に向けたトラック2台を見送った。初日は80トンを出荷した。

 施設では職員がタマネギに傷などがないか確かめ、箱詰めの作業を行った。雪たまねぎは県内のほか、関東や中京圏にも出荷される。