富山県蒲鉾(かまぼこ)水産加工業協同組合青年部「蒲友(ほうゆう)会」は6月9日を「巻きかまぼこの日」とし、富山を代表する特産品の魅力を広く発信する。9日は、魚津市の道下小学校で職人の技術を伝える授業を開いた他、魚津、黒部両市の小中学校の給食に、赤巻きかまぼこを使ったメニューを提供。児童生徒がふるさとの食文化に理解を深めた。
蒲友会は数字の「6」と「9」が巻きかまぼこの断面の模様に似ていることから、今年から6月9日を「巻きかまぼこの日」とすることに決めた。毎年この日にPR活動に取り組み、若い世代の需要を掘り起こすとともに、認知度アップを目指す。
道下小学校での授業には4年生30人が参加した。中村蒲鉾(魚津)、尾崎商会(同)、広又蒲鉾商店(高岡)の職人が講師を務め、かまぼこの作り方を実演した。その後、児童はかまぼこ作りを体験。職人が使うコテや「つけ包丁」を用い、赤く色づけして焼いたすり身シートの上に白いすり身を乗せて、ぐるぐると巻いた。佐々木美織さん(9)は「すり身をきれいに乗せていくのが難しかったけど、上手にできた」と笑顔を見せた。
給食では県内の練り製品製造業者7社が協力し、赤巻きかまぼこを魚津市は天ぷら、黒部市は米粉揚げにして提供した。