6月13、14の両日に富山県の砺波市中心部の出町地区で行われる「となみ夜高まつり」に向け、行燈(あんどん)作りが大詰めを迎えている。
まつりには大小17基の行燈が繰り出す。大行燈を出す木舟町では4月から、行燈上部の山車(だし)や前後を飾る吊りもん作りに入った。
公園に建てた作業場には世代や性別を問わず住民が集まり、他町からの手伝いも含めにぎやかに制作を進めている。「夜高を通して絆を強めるのを大事にしている」と裁許の鍋田秀実さん(43)。町内や地区、市全体の活性化につながっていくと信じている。
13日は行燈コンクール、14日は大行燈の突き合わせが行われる。突き合わせは会場を1カ所増やして3カ所とし、見物客を分散して安全面を強化する。事故が2年続いたことを踏まえ、ことし発足した各町の裁許が集まる「裁許会」が提案した。裁許長も務める鍋田さんは「砺波地方の夜高祭りの中で一番激しい。迫力を味わってほしい」としている。