不漁のため今季2度目の休漁をしていた射水市の新湊漁協のシロエビ漁が21日、新湊沖で再開した。水揚げ量は計66キロと少ないものの、休漁前に比べサイズの大きいエビが増えるなど改善の兆しが見られた。

 漁船3隻が1回ずつ出漁した。「松宝(しょうほう)丸」の船主、松本隆司さん(53)によると、休漁前は2、3センチの小エビがほとんどだったが、この日は5、6センチが多く取れ「サイズは問題ない」と語った。

 ただ、水揚げ量は平年の3分の1程度といまだ低調。松本さんは「休漁前より悪くなっていないだけ良かった」としつつ、「まだ絶対量が足りない。徐々に回復し、少しでも多くの人に食べてもらいたい」と話した。仲買人からは「これだけの量だと商売にならない」との声も聞かれた。

 シロエビ漁は4月1日に解禁された。新湊では同月中旬から不漁が続き、資源保護のため29日から5月11日まで休漁。再開した12日も水揚げ量が極めて少なく、13日から20日まで再び休漁していた。不漁を受け、「白えび漁観光船」の運航開始のめどは立っていない。