昨年11月に行われた県内最大のフルマラソン大会「富山マラソン2024」の経済波及効果は、前年比約15%増の約22億4千万円で過去最高だった。3連休の中日に開催され、県外からの宿泊の増加や、参加者の観光が定着したことなどが影響したとみられる。
19日に県防災危機管理センターで開かれた「富山マラソン2025」の第1回実行委員会で、算出した富山大教育学部の神野賢治准教授が報告した。
今年は第10回の節目の大会となり、10回参加したランナーとボランティアに記念品を贈る。「未来のランナー1キロフィニッシュ体験ラン」と題し、大会に参加資格のない小学1~3年生100人を対象にゴール周辺の往復1キロを走るイベントを実施。新たに大会コンセプトを掲げ「富山から、ともに、前へ。」とする。
昨年は、能登半島地震の影響で射水市新湊地域の一部コースを変更したが、本番までに道路の復旧工事を終えて従来のルートに戻す。富山市総合体育館の改修に伴い、ゴール地点は数百メートル西側に移動する。
新田八朗知事や委員ら約40人が出席し、本年度の事業計画や予算について意見を交わした。
今年の大会は11月2日に行う。実行委と富山陸上競技協会主催、県と富山、高岡、射水の3市、北日本新聞社共催。