リアルに再現された恐竜たちが、県内外から訪れた大勢の観客を魅了した。3日に氷見市芸術文化館で始まった恐竜ショー「DINO-A-LIVE(ディノアライブ)」。まるで恐竜が生きていた時代にタイムスリップしたかのような空間は、恐竜ファンや子どもたちの驚きと感動の声に包まれた。
登場する恐竜たちは、オンアート社(東京・金丸賀也社長)が開発したメカニカルスーツで、動きをダイナミックかつ繊細に再現。子どもと来場した富山市秋ケ島の会社員、牧野克城(かつしろ)さん(43)は全長8メートルのティラノサウルスに「思った以上に大きくてびっくり。どうやって動かしているのか不思議なくらいリアル」と感心していた。
大型連休の後半初日とあって県外客も多かった。三重県熊野市の中学1年生、野々村勇希さん(12)はディノアライブを目当てに富山へ来た。「僕の頭の上でしっぽをぶんぶん振り回してすごい迫力だった」。母の直子さん(47)も恐竜ファンで「化石は見てきたけど、初めて動くのを見てどきどきした」と興奮気味に話した。
富山市東部小1年の寺田奏汰(そうた)さん(6)は「ティラノサウルスとトリケラトプスのにらみ合いは迫力があり過ぎて、ちょっと怖いくらいだった」と満足そう。娘夫婦、孫2人と楽しんだ射水市高場新町の木村満世さん(53)は「ガイド役の説明が丁寧で楽しいだけじゃなく子どもの勉強にもなる」と話した。
会場にはフィギュアやTシャツなどのグッズ販売のほか、「化石さがし」「恐竜すくい」といったゲームコーナーもあり、にぎわった。