富山県高岡市は、能登半島地震で液状化の被害が出た同市伏木地区の復興を願い、伏木曳山(ひきやま)祭の山車(やま)の車輪をイメージしたマンホールのふたを制作する。山車にあしらわれている7基の標識(だし)をデザインしたもので、黒色7枚とカラー28枚の計35枚を作る。祭りの巡行エリアを中心に、来年の祭りまでに設置することを目指す。

 マンホールは昨年秋、伏木曳山祭実行委員会(針山健史会長)と伏木地区開発推進協議会(牧亨会長)が「伏木地区を元気付けたい」として市に制作を依頼した。鋳造製で、同市デザイン・工芸センターがデザインし、滋賀県の業者が製造する。

 28日に同市伏木コミュニティセンターで発表会があり、試作品がお披露目された。角田悠紀市長は「目にした観光客の方に、被災地に向けてエールを送っていただきたい」とあいさつした。

 針山会長は「曳山祭は伏木のシンボル。目にした住民に元気になってもらいたい」、牧会長は「けんか山の真心を感じてもらいたい」と話した。