国宝瑞龍寺を舞台にしたライトアップ春の特別夜間拝観「光彩陸離(こうさいりくり)」が22日、富山県高岡市関本町の同寺で始まった。多くの人に来場してもらおうと、砺波市のとなみチューリップフェアの期間に合わせて会期を拡大。例年の3日間から14日間とし、5月5日まで行う。
ライトアップのオリジナル曲「菩提(ぼだい)寺」や「春の訪れ」が流れる中、鮮やかな光が仏殿や法堂を染めた。初の演出として、総門前にちょうちんオブジェ、山門前に花模様のカラフルな大型あんどんを設置。仏殿前には和紙アートの明かりを並べた。来場者は光と歴史が織りなす幻想的な雰囲気に浸りながら祈りをささげた。
開会式では瑞龍寺讃歌「ながれ雲」を歌う会が合唱を披露し、実行委員会の高木章裕会長が「高岡の魅力向上、発信に貢献したい」と述べた。織田北日本新聞社常務があいさつし、角田悠紀市長が祝辞を述べた。
開催時間は全日午後6時から同9時。夜間拝観券(運営協力費)は千円、中学生以下は無料。実行委主催、北日本新聞社など共催。