富山県朝日町舟川新の舟川べり上空で9日夜、月がさに接するように虹色の弧「タンジェントアーク」が現れ、魚津市新金屋の黒崎宇伸(たかのぶ)さんが撮影した。富山市科学博物館によると、月がさでタンジェントアークが観測されるのは珍しいという。
月がさやタンジェントアークは大気光学現象の一つで、いずれも光が雲の中にある氷の粒により屈折することで出現する。9日は午後7時ごろから月がさの下部で、約15分間にわたって眺めることができた。
ライトアップされた桜並木なども写し込んだ黒崎さんは「桜を狙って行ったところで、運よく写真に収めることができた」と話した。