第20回春の全国中学生ハンドボール選手権大会(春中ハンド)は25日、富山県氷見市で開幕した。初日はメイン会場の市ふれあいスポーツセンターで開始式・代表者会議を行った。全国から集まった選手たちは調整に取り組み、能登半島地震の影響で2年ぶりとなる「聖地・氷見」での大会に備えた。県勢6チームを含め男女各48チームが出場し、26日から熱戦を繰り広げる。

 出場チームの監督が集まった開始式・代表者会議では日本ハンドボール協会の藤本元常務理事のあいさつに続き、菊地正寛市長が2年ぶりに選手らを迎え、節目の大会を開催できる喜びを伝え「氷見の豊かな自然、おいしい食を満喫し、思い出深い大会にしてほしい」と歓迎した。10回以上出場した男女21チームの特別表彰があり、代表2チームの主将に賞状が渡された。

 大会スタッフは26日からの試合に向け、オフィシャル席のタイマーや得点板、ゴールネットなどを最終確認した。

 試合は同センター、氷見高校、南部中学校で行う。決勝は29日。新型コロナ感染拡大前の通常開催に戻り、観覧の入場規制は設けない。敗退チームを対象にした交流試合も氷見で6年ぶりに行われる。北日本新聞社後援。

出場チーム応援で選手にラーメン、三興土木(氷見)食事券配布

 春中ハンド出場の96チームを応援しようと、三興土木(氷見市上田子)は、同社がひみ番屋街で運営しているラーメン店で、選手に無料で一杯を振る舞う。25日、各チームに15枚ずつ食事券を配った。

 能登半島地震を経て再び氷見で春中ハンドを開催できることや、氷見の復旧・復興に向けた全国からの支援に感謝を込めた。食事券と引き換えに、店で一番人気の氷見イワシだしのしょうゆラーメンを提供する。

 久保俊介社長(50)は中学から大学までハンドボールをプレーした。「競技に恩返しがしたかった。大会が盛り上がればうれしい」と話した。