富山県高岡市伏木地区の春の恒例イベント「伏木観光まつり」が4月13日、同市伏木古国府の国宝勝興寺で開かれる。昨年は能登半島地震の発生を受けて中止しており開催は2年ぶり。芸能発表や飲食の販売を通し、震災で傷ついた地域を活気づける。25日に市伏木コミュニティセンターで開かれた実行委員会で決めた。
復旧復興の歩みを進める伏木地区を盛り上げたいとの思いを込め、イベントの名称に「震災復興 がんばろう伏木」の冠を付ける。
芸能発表には11団体が出演する。目玉の一つが地元消防団によるはしご乗りと木遣(や)り唄の披露で、復興のメッセージをしたためた垂れ幕を使用する予定。伏木高校書道部は縦180センチ、横240センチの用紙でパフォーマンスを繰り広げる。
飲食・物販には21店が並び、多彩なグルメを販売する。このほか、関連イベントとして一般公開される岩崎ノ鼻灯台(同市伏木国分)と勝興寺の間で三輪自動車「トゥクトゥク」を運行し、回遊性を高める。
雨天時は市伏木コミュニティセンターに会場を変更する。実行委員会には25人が出席した。実行委の坂廣志会長は「伏木が一体となるようなイベントにしたい」と述べた。