アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズ電子版は、世界の旅行先で「2025年に行くべき52カ所」の一つとして、富山市を選びました! 記事の中では飲食店を5店紹介しています。どんな店なのか知っていますか? 連載で伝えます。(情報は取材時の内容です)

ハナミズキノヘヤ(富山市)

極上のリスニング空間で味わう1杯

個性豊かな店が並ぶ、富山市の花水木通りにあるミュージックバー。ガラス扉を開けると、巨大なスピーカーと膨大な数のレコードやCDが目を引く。

モダンで落ち着いた雰囲気の店内は、オーストリアの近代建築「オーストリア郵便貯金局」に着想を得た

スピーカーは米JBL社製のもので、ジャズやワールドミュージックなど、幅広いジャンルを繊細かつダイナミックなサウンドで楽しめる。ドリンクはクラフトジンやナチュラルワインが人気。メニュー表はなく、飲みたいイメージに合わせて提供する。

JBLの大型スピーカー「エベレスト」。目の前でバンドが演奏しているかのような臨場感のある音を奏でる

ニューヨーク・タイムズでの紹介は「少し戸惑いもあるが、うれしいしありがたい」と店主の水原憲人さん。県内外から初めて訪れる人が増えたという。「富山市を玄関口に、能登半島地震の被災地にも足を運んでもらえたら」と話す。

県内外のクラフトジンやウイスキーなど多彩なドリンクを用意。客の好みや気分に合わせておすすめの1杯を差し出してくれる

珈琲駅 ブルートレイン(富山市)

鉄道模型そろうレトロ喫茶店

若いカップルや年配の団体客。老若男女で席が埋まる。約250もの鉄道模型がそろう喫茶店は元々有名店だが、人気に拍車がかかる。

鉄道模型や関連看板などが並ぶ店内。凝った趣向でいつまでも眺めていたい

「すごい忙しくなったよ」と店主の中村正陽さんと妻の晴子さん。正陽さんは鉄道好き。蒸気機関車の客席をイメージしたボックス席や、まるで時刻表のようなメニューを設け、マニアを迎え入れている。

店主の中村正陽さん(左)と妻の晴子さん。正陽さんお気に入りの模型をテーブルに置いた

珍しいしつらいを目当てに、元々外国人客は訪れてきたという。「今は外国人より、来たことなかった富山の人が多い」と晴子さん。選定を受け、県外客も目立つ。愛知から訪ねた男子大学生は「レトロな感じがいい」と満足そう。

こだわりのウオータードリップ式コーヒーを注文し、特別な時間を過ごしてみては。

「コーヒーチーズケーキ」(手前、700円)、「オレンジコーヒー」(800円)
コーヒーは6、7時間かけて抽出。オレンジを浮かべてフルーティーにした。自家製のチーズケーキと合わせよう

 撮影:南部スタジオ

 

 

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