富山県射水市の新湊地域を流れる内川の魚を題材にしたカプセル玩具販売機が、地元の喫茶店などに置かれ、話題を集めている。カプセルに入っているのは陶磁器製の豆皿で、絵柄は11種類ある。内川の活性化イベントに関わる女性が考案し、「地元の自然環境や魅力を再発見するきっかけになればいい」と期待する。
射水市作道(新湊)で占いとマッサージの店を営む吉田昌美さん(46)=高岡市能町=が企画した。2020年から新湊のまちなかで定期開催されているマルシェの運営に携わる。内川への愛着が深まり、地域の魅力を発信する商品を模索する中、カプセル玩具による方法を思い付いた。
豆皿(直径5センチ)の制作は、マルシェを通じて交流のある陶房「匠の里」(射水市水戸田・大門)の講師に依頼した。絵柄は、フグやマダイ、アカエイなど内川に生息するのが5種類、シロエビやホタルイカといった富山湾の魚介類が5種類、中身が秘密の「シークレット」が1種類ある。いずれも青色の顔料で素朴なタッチで描かれている。カプセルにはそれぞれの魚の特徴を記した説明書も添えた。
2月22日から同市西新湊の喫茶「琥珀物語」と同市立町(新湊)の神戸屋精肉店立町店に設置している。同じ日に、クロスベイ新湊で開かれたイベント会場にも1日限定で置いたところ、購入した地元の女性や男子児童から「かわいい」「皿の作りがしっかりしている」と評判が良かったという。価格は1回500円。
吉田さんは「何が出てくるか分からないわくわく感を味わいながら、内川の魅力を感じてほしい」と話している。