富山市八尾地域で過去5年間に開かれた「ロゲイニング」の大会で使った地図を紹介する「ロゲイニングアート展in越中八尾」が、越中八尾観光会館(同市八尾町上新町)で開かれ、文化や自然といった見どころを盛り込んだ37点が並んでいる。県内でロゲイニングの普及に取り組む中崎洋一さん(47)=同市=が各大会に合わせて作成したもので「新たな発見を楽しんでほしい」と初めて企画した。28日まで。

 ロゲイニングでは、参加者が地図を基にチェックポイントを巡り、時間内に集めた点数を競う。中崎さんは県内外で大会を企画・運営しており、八尾地域では2020年以降に「花見」「初詣」などさまざまなテーマで30回以上開いた。

 地図は、中崎さんが地元の観光協会などと協力して作成した。おたや階段(鏡町)や聞名寺(今町)、町内の菓子店や酒造店など、それぞれに30カ所程度をチェックポイントに設定。伝統文化の継承や地域活性化も目的とし「おわら歌碑」や曳山(ひきやま)の山蔵を見つけたり、店で買い物や食事をしたりすると加点するルールも記されている。

 観覧には入館料(大人500円、高校生以下300円)が必要。通信アプリLINEを使って館内のチェックポイントを巡るゲームも実施している。

 中崎さんは今後も定期的に八尾地域でロゲイニングを開く予定で「地図を通して八尾特有の地形や歴史、文化の魅力を感じてほしい」と話している。