地域の医療体制維持や医師の育成を目指し、富山大付属病院と富山県南砺市は20日、連携協定を結んだ。市内の診療所などへ医師の派遣などを通じ連携を強化する。
同大では総合診療医の育成のため、南砺市民病院(同市井波)や南砺家庭・地域医療センター(同市松原・福野)に指導医や専攻医(旧後期研修医)を派遣している。
協定では、市民病院内に新たに専攻医らを受け入れる部門を設立し、同病院を起点として地域の診療所などと連携を取り、多様な研修機会の提供やへき地医療の継続を図る。
富山市杉谷の富山大付属病院で調印式が行われ、林篤志院長と田中幹夫市長が協定書に署名した。田中市長は「人口減少を見据え、持続可能な医療体制を構築していきたい」、林院長は「今後も連携を深めることで、医師の育成を図りたい」と話した。