富山市ファミリーパーク(同市古沢)に12日、絶滅危惧種「シセンレッサーパンダ」の雌、ホーリー(8歳)が仲間入りした。同パークでは3頭目。検疫後、環境に慣れ次第、1~2週間後の一般公開を目指す。

 シセンレッサーパンダは、中国・四川省などの森林や竹やぶに生息。密猟や森の荒廃などの影響で、野生下では減少傾向にあるという。一昨年12月末現在、国内では61施設が242頭を飼育している。

 同パークでは現在、雄のロッポ(9歳)と雌のあんこ(11歳)のペアを飼育しているが、2019年に2頭を出産したあんこが高齢になったため、新しいパートナーを探していた。

 ホーリーは静岡市立日本平動物園で生まれ、長野市茶臼山動物園で育った。これまで出産経験はなく、今後相性を見ながら繁殖に取り組む予定。成功すれば、今年夏ごろに2世が誕生する見込み。

 この日は長野市から約4時間かけて車で搬送。到着後もケージの中で元気に動き回っていた。

 同パーク動物課の岸原剛さんは「もうすぐ繁殖期を迎えるので、何とか繁殖成功を期待したい」と話している。