国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている富山県高岡市吉久の「よっさまちづくり会議」が9日、吉久公民館で開かれた。まちづくり活動に取り組んでいる住民と富山大学芸術文化学部の学生ら約30人が参加。空き地・空き家の利活用などこれまでの活動を振り返りながら、今後の地域の魅力アップのアイデアを語り合った。
まちづくり会議は、歴史的な町並みのある地区の将来を考えながら、活性化を図るのが狙い。住民と同大が協力し、2021年度にスタートした。
24年度は、空き地に開設した「コミュニティーガーデン」で引き続き野菜作りを行い、取れたての野菜を味わいながら交流したり、地域イベント「さまのこアートinよっさ」の際、空き家で「古本屋」をオープンしたりした。
9日は24年度の締めくくりとなる4回目の会議で、学生たちが年間の活動内容を報告した。
続いて、6人ほどのグループに分かれ、今後のまちづくりについて意見を交わした。地域に「あったらいいもの」として、「観光客向けのトイレ」「重伝建の歴史資料館」のほか、「買い物ができる場所が地区内にない。空き家を利用したスーパーが必要」といった声が上がった。