高岡・御旅屋通りのアーケード破損
断続的に雪が降った6日の県内では、あいの風とやま鉄道が、線路の除雪作業や踏切での車の立ち往生によって、ダイヤが大幅に乱れた。計62本が運休するなど、約9千人に影響。同社は滑川、黒部両駅から代行バスを運行し、目的の駅に送り届けた。高岡市の御旅屋通りでは、アーケードの天井パネルが破損するなど、建物にも被害が出ている。
あいの風とやま鉄道によると、午前9時半ごろ、黒部-魚津間の踏切で乗用車が立ち往生し、列車の運転を見合わせた。同10時半ごろからは除雪作業のため、富山-泊間で上下線とも運転を停止。停車した列車の乗客は、車内で再開を待った。
代行バスが出発する滑川駅には午後1時ごろ、富山直行と水橋など各駅に向かうバスが到着し、目的地へと急ぐ人たちが足早に乗り込んだ。
富山駅から東京に向かう滑川市の男子高校生(18)は「予定よりは遅れたが、なんとかなりそうで良かった」とほっとした表情を見せた。
高岡市中心部の御旅屋通りでは、5日午後4時半ごろ、アーケードの天井パネルが壊れているのを通行人が見つけた。1カ所に穴が開き、別の2カ所が変形しており、管理する市は雪の重みで破損したとみている。けが人はいなかった。
市は、アーケードの市道を当面の間、車両通行止めとした。歩行者は通行できる。
御旅屋通商店街振興組合の高場章理事長(69)は「他のパネルもいつ割れるか分からないので不安。早く直ってほしい」と話した。