冬型の気圧配置となった6日の県内は、各地で断続的に雪が降った。富山地方気象台によると、6日午後9時時点の積雪は、魚津と朝日で69センチ、富山62センチなど。富山は2021年以来、4年ぶりに60センチを超えた。7~8日にかけて再び降雪が強まる見込みで、同気象台は7日午後6時までの24時間に多い所で平野部30センチ、山間部60センチと予想。引き続き注意を呼びかけている。

 この日も各地で雪かきをする人の姿が見られ、魚津市上村木では住民が車庫の屋根の雪下ろしなどに追われていた。

 県内の私立高校8校は一般入試を実施。雪の影響で4校は開始時間を繰り下げた。

 公共交通機関が大きく乱れた。あいの風とやま鉄道は、上下線計62本の運転を取りやめたほか、計18本が最大3時間10分遅れた。

 富山地方鉄道は本線の電鉄黒部-宇奈月温泉間と、立山線の岩峅寺-立山間が終日運休し、他の区間は終電を早めた。市内電車は環状線の運行を終日取りやめ、高岡、射水両市を結ぶ万葉線も運行本数を減らした。

 JR西日本は、高山線の富山-高山間で特急上下線計8本を運休。城端線と氷見線も遅れが出た。全日空は富山-東京便計2便を欠航した。

 県警によると、午前8時半~午後4時にスリップ事故が45件発生。東海北陸自動車道では、白川郷インターチェンジ(IC)-福光IC間の上下線で、車のタイヤが雪にはまる「スタック」で渋滞などが起き、午後1時50分ごろまで約3時間5分通行止めとなった。

 7日は、JR西が高山線の越中八尾-猪谷間で上下線4本と、富山-猪谷間で上り1本の運転を取りやめる。全日空は富山空港発着の計5便を欠航。あいの風は糸魚川-泊間の上り1本を除き通常通り運行する予定。富山地鉄も鉄道線、市内電車とも始発から運転するとしている。