第39回春を呼ぶチューリップ展は30日、富山県砺波市中村のチューリップ四季彩館で始まった。会場が促成栽培で咲かせたチューリップ1万本と早春の花で彩られ、一足早い春の雰囲気に包まれている。2月16日まで。
春を呼ぶチューリップ展は、今春の2025となみチューリップフェアのプレイベントとして、市花と緑と文化の財団が開催。フェアのテーマ「花と笑顔の咲く春となみ」に合わせ、「ホワイトプリンス」や「とやまレッド」などの鉢花5千本、切り花5千本を展示している。桃色のリーガースベゴニアや黄色のプリムラといった早春の花を添え、気球をイメージしたバルーン装飾やミニSLも設けた。
会場では、能登半島地震や豪雨災害の被災地支援を兼ねたチューリップの切り花も販売する。1束の購入につき100円を日本赤十字社を通じて寄付する。
30日の開会式で夏野修市長は「より良い春になるように皆さんと共に願っていきたい」とあいさつ。同市鹿島の南部認定こども園の年長児28人らが加わり、テープカットした。園児たちはミニSLも楽しんだ。
入館料は全館共通で高校生以上500円、小中学生250円、65歳以上400円。北日本新聞社後援。
スマホで音声ガイド 英語・台湾の言葉にも対応
砺波市のチューリップ四季彩館は30日、スマートフォンやタブレット端末で館内の常設展示の解説を聞ける音声ガイドの運用を始めた。英語、台湾で使われている繁体字にも対応している。
同館ではこれまで、団体客向けにスタッフが1時間の解説付きで案内してきた。インバウンド(訪日客)が増える中、全ての来館者への対応が難しくなってきたことから音声ガイドを導入した。
入場口や常設展示の15カ所にある看板にプリントされたQRコードを読み込むと、スマホの画面に全ての解説が表示され、音声で気軽に聞ける。言語は自分で選べる。
30日は、関係者向けに同館管理係の嶋田武明さんや2024プリンセスチューリップの小島美音さんらが使い方を説明した。嶋田さんは「今まで以上にチューリップ四季彩館の魅力を感じてもらえたらいい」と話した。