入善町桃李、ひばり野両小学校の6年生は29日、町内で取水している海洋深層水の活用関連施設を訪れ、地域資源を生かした産業に理解を深めた。
パックご飯製造のウーケでは黒部川扇状地の地下水で米を炊く生産ラインを見学。冷たい深層水を取り込んで工場内の空調冷却に使い、熱交換で温まった水を近隣のカキ浄化施設などで再利用することで、年間1400トンの二酸化炭素排出を抑えていることを学んだ。
近くの入善海洋深層水活用施設では、町職員から「清浄性」「富栄養性」「低温安定性」といった深層水の特徴を教わり、サクラマスの養殖場を見て回った。入善沖で稼働する洋上風力発電所も眺めた。
児童の郷土愛を育む「ふるさと教育推進事業」の一環。2月10日までの日程で、町内6校の6年生151人が参加する。