富山県魚津市中央通りの愛宕社の火祭りが26日、同社がある魚津神社の境内で行われた。火消しのまといに似せた御幣や住民が持ち寄った正月飾りなどを燃やし、無火災や家内安全を願った。

 大火の続いた江戸時代に、防火を願って御幣を作り、奉納したのが始まりとされる。大町、村木両地区の各町内では手作りした高さ5メートルほどの御幣を街角に飾る風習が残る。

 この日は各町の御幣が魚津神社境内に運ばれ、住民らが持ち寄った正月飾りとともに火の中に入れられた。燃え上がる炎で暖を取ると御利益があると伝えられており、住民らは火に手をかざしたり、手を合わせたりして無病息災を祈った。