受験生を応援しようと、県中央植物園(富山市婦中町上轡田)は、花びらが散らない桜の県固有品種「コシノフユザクラ」を押し花にしたお守り「散らない桜カード」を200枚作った。11日に来園した受験生やその家族らに配る。

 コシノフユザクラは2006年に同園の調査で発見され、二季咲きで春と秋に開花のピークを迎える。カードは10年から毎年配布。冬の厳しい寒さに耐えて「花が咲く」、満開後も花びらが「散り落ちない」ことから、受験生のお守りとして人気を集めている。

 昨年4月に職員が園内で採取した花びらを押し花にし、「合格祈願」などの言葉を添えてキャッシュカードほどの大きさに加工した。配布は開園から先着順で、入園料(大人300円、高校生以下・70歳以上無料)が必要。入園時に整理券を受け取り、園内の特設コーナーで引き換える。

 同園企画情報課の大原隆明さんは「冬の寒さに耐えて咲き続けるコシノフユザクラのように、受験生の皆さんも『サクラサク』明るい春を迎えてほしい」と話した。開園は午前9時~午後4時半(入園は同4時まで)。