第104回全国高校ラグビー県大会は4日、富山市の岩瀬スポーツ公園で決勝を行い、富山第一が富山工を39-5で下し、6大会連続16度目の花園出場を決めた。

 富山第一は前半4分、川村のキックに反応した加藤大雅のトライで先制。村藤将の2連続トライなどで前半に計5トライを奪い、主導権を握った。その後は、FWを中心とした粘り強い守備で、終始リードを保った。

 13年ぶりに決勝に進んだ富山工は前半12分、主将の桑本が1トライを返したが、及ばなかった。

 全国大会は12月27日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕する。

富山第一、FW陣のタックル光る

 富山第一は体を張った守備で富山工を1トライに封じ、6連覇を果たした。林昂慶監督は「一人一人がボールを持った時にしっかり戦ってくれた」とたたえた。

 FW陣の強さが光った。気温25度超えの暑さの中、主将の一瀬らが激しいタックルで、ターンオーバーを誘発。攻撃は前線で起点をつくり、バックスのトライラッシュにつなげた。一瀬は「1週間前から体を当てて走るメニューをしてきた。堅実なラグビーで、相手にプレッシャーを与えられた」と胸を張った。

 後半は相手に自陣ゴールライン際まで何度も攻め込まれたが、村瀬らの果敢なタックルで防ぎ、完封した。村瀬は「持ち味のタックルで、チームを引っ張れた」とうなずいた。

 昨年の全国大会では、強豪・京都成章に12-72で大敗した。悔しさをばねに磨いてきた展開ラグビーで、13年ぶりの花園1勝を狙う。一瀬は「全国の相手とは、体格面などで差がある。技術を成長させて臨みたい」と誓った。(西村勇輝)