書店空白地だった立山町に4月26日、書店がオープンした。コンビニ大手のローソンが手がけ、県内初出店となる書店併設型の「LAWSONマチの本屋さん」だ。「お客さんは来るのだろうか…」「土日は閑散としているのでは…」。オープン前には関係者が気をもんでいた。実際はどうだったのか、開業1カ月に合わせて取材してみた。(柵高浩)

町役場敷地内にある「LAWSONマチの本屋さん」
書店ゼロ解消と買い物難民対策両立
まず、出店の経緯を振り返っておこう。「LAWSONマチの本屋さん」は、ローソンと日本出版販売が連携して進める事業で、立山町の店舗は全国11店目。立山町内では2015年に書店がなくなり、児童や高校生、町民から「書店が欲しい」との声が上がっていた。

オープンから1カ月たった店内。取材日は土砂降りで来店者はかなり少なめだった
その後、町中心部の五百石地区唯一のスーパーが閉店。買い物難民対策も迫られた町は、大手コンビニ3社に出店を要請した。通常の営業形態の店舗は赤字が想定され、各社とも返答は厳しかった。
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