築5年のT邸では、ご夫婦と3人のお子さんが仲良く暮らしを楽しんでいる。段差でエリア分けされたLDKが特徴的で、趣の異なるそれぞれの空間が、家族の時間をいっそう豊かなものにしているようだ。
ブラックのガルバリウムを上下で張り方を変えた、モダンな外観が印象的なT邸。夜は、玄関ドアのフロストガラスから優しい明かりが漏れ、帰宅する家族の心をほっと和ませてくれる。
室内は白とダークブラウンを基調とした落ち着きのある装い。LDKは、梁に取り付けたスポットライトがカフェのような雰囲気を醸すおしゃれなダイニングキッチンに、リビング、和室、土間が段差を変えて隣接する。「段差でエリア分けすることで、目的に合わせた空間づくりができました」とご主人。
家族がテレビを見ながらくつろぐリビングは、ご主人憧れの一段下がったリビングを採用。天井も低くし、プライベート感あふれる心安らぐ空間に仕上げた。
一方、和室は小上がりに。ダイニングの横に配置したことで、来客時なども広々と使える。また段差を活用し、畳の下が収納になっているのもうれしい。
ダイニング南側の土間は、元美容師の奥さまが子どもたちの髪をカットする場として設けた。大きな窓は全開口でき、庭のテラスと繋がる。この夏、庭で食事やプールをする時も便利だったそう。
奥さまのお気に入りは、念願のトリプルコンロを備えたキッチン。背面にはウオーターサーバーの収納スペースなど、細かい要望を叶えた造作の収納もあり、使い勝手が良さそうだ。「料理をしながら、LDKで過ごす家族の様子が見渡せるのも気に入っています」。
家族が集うLDKを段差で空間分けしたことで、たくさんの居場所が生まれたと話すご夫婦。例えば、リビングでくつろぐご主人に、小上がりに腰掛けて遊ぶ兄弟、土間でままごとをする奥さまと娘さん。一家は、それぞれが思い思いのひとときを過ごしながらも、ぬくもりが感じられる空間で絆を深めていくことだろう。