デジタルの技術は、自動車業界にも大きな変化をもたらしています。

「未来の車はどうなるの?」。富山市の小学3年、水野壮哉君は、富山市のトヨタモビリティ富山Gスクエア五福を訪れ、品川祐一郎社長に聞いてみました。品川社長は「最近は車の〝スマホ化〟がどんどん進んでいますよ」と笑顔で店内を案内してくれました。

タブレット端末に「車のカルテ」 

お客さんの車が駐車場に入ると、店頭のカメラが車のナンバーを読み取り、すぐにお客さんの名前、車の状態などが分かります。病院でいう「カルテ」のような情報はタブレット端末に送られ、受付や営業、サービスの人が共有して、よりよいサービスにつなげます。

30分の作業が5分で完了

整備では、車とパソコンを結び、部品の不具合やタイヤの残り溝などを表示します。紙で管理するより仕事が早く「30分かかっていた作業が5分で終わります」とサービスエンジニアの松本拓也課長が教えてくれました。

適切な交換時期を予測し、前もって、お客さんに案内できるため、きめ細かい営業活動に生かせます。

安全運転もカメラ、AIで 

安全運転にも、デジタルの力が生きます。水野君は運転シミュレーターのハンドルを握り、ブレーキ補助や本ライトの自動切り替えを体験しました。人の運転を車のカメラや人工知能(AI)などの最新技術が支えてくれ、危険を回避します。

MIRAIが描く未来 

品川社長は水素で走る最新の車「MIRAI」を見せてくれました。ガソリンを使わず、排気ガスが出ない環境にやさしい車です。水素ガスは3分でボンベを満タンにして、600キロも走行可能。モーターを動かして電気を発生し、家の1週間分の電気も補えるそうです。

水野君は「最新の車はすごいと感じた。早く運転してみたい」と目を輝かせます。将来は自動運転の普及も進み、品川社長は「人の移動はより安全快適で便利になる」と予想します。

働き方もDXに対応

「車や仕事の進め方、働き方もデジタルに対応した新しいモビリティ会社を目指します」と夢を語る品川社長の言葉を聞き、車の未来がますます楽しみになりました。