能登半島地震で大きな被害を受けた富山県氷見市北大町(池田町・加納町)の地区住民が主体的に復興と町の未来像を考える「まちづくり座談会」が8日、池田町公民館で始まった。住民たちは震災から2年がたった町の課題や、町への思いを語り合った。

 氷見市が富山大芸術文化学部、籔谷祐介講師の研究室と企画。14日には加納町で開く。年度内に両町で2回ずつ開催し、座談会で出たまちづくり案を基に来年度から北大町全体で具体的な取り組みを進めていく。

 初回の池田町の座談会には住民22人が参加した。池田町は震災前、約220あった世帯が今は約180にまで減少。県道薮田・下田子線沿いを中心に公費解体が進み、空き地が広がるなどの課題を抱える。

 参加住民は富山大生の進行で、4班に分かれて議論。地図を囲みながら現状の課題と、復興に向けて活用できそうな場所や施設、町の魅力などについて意見を交わした。住民たちは、住宅とともに商店も減って集う場がないことや子どもの声がしなくなったこと、空き地が増えたことによる治安面の不安などを課題とした。

 復興への地域資源として、富山湾越しに立山連峰を望む景観や地元の観光拠点・ひみ番屋街を挙げる人が多かった。池田町の次回開催は3月14日で、この日に共有した課題解決に向け議論を深める。

 高澤正三町内会長(72)は「言いっ放しではなく、当事者としてまちづくりにどう関わるかを意識しながら、住民の皆さんと一緒に議論をより活発にしていきたい」と話した。

 住民が主体となって復興まちづくりを考える話し合いは栄町、姿、中央町でも開かれており、北大町で4カ所目になる。