
前田 和也 氏。今年挑戦したいこと 富山マラソンで3時間45分を切りたい
社員主導でビジョン実現へ
―昨年を振り返って。
セルフメディケーションの推進や、インバウンド需要の高まりからOTC医薬品の売り上げが伸びている。当社でも保湿スプレーやニキビ薬が好調で、今期は前年比10%以上の売上増を見込んでいる。
―薬用フェイシャルマスクを開発し、全国発売した。
2030ビジョンで「くすりだけをつくらない」を掲げ、幅広い商品開発に挑んできた中で、この商品は初の医薬部外品となる。当社が得意とする保湿成分「ヘパリン類似物質」を配合した薬用フェイシャルマスクで、3年前からマツモトキヨシと共同開発し、昨年11月にようやく全国発売することができた。
―社員主導の委員会活動が活発化している。
2022年から四つの委員会活動を進めてきたが、この1年間で着々と形になってきた。エコ推進委員会は太陽光発電を導入し、使用電力の100%再生可能エネルギー化を達成。薄膜化した液剤プラ容器も開発し、年間約3・5㌧のCo2削減を可能にした。新規事業委員会は、おにぎり事業を立ち上げイベントに出店した。いずれも社員の内発的動機に基づいた活動で、社内活性化につながっている。
―人材育成のテクニカルセンターが本格稼働する。
医薬品業界の研修機関として人材派遣のAOC社が企画し、当社が協力する形で開設した。まずは製造部門の研修から開始。続いて、成分の質量を分析する装置「液体クロマトグラフ」を導入し、品質管理部門の研修体制も整えた。今後は県内製薬メーカーの新人研修に対応していく。
―今後の展望は。
昨年の事務オフィスのリノベーションに続き、今年は試験室と開発室をワンフロアに拡張し、ラボラトリーオートメーションを導入する。自動化、省人化を図り、社員が効率よく働ける環境を整備する。他の設備も含め、生産性向上のための投資は思い切って進めていく。

自社初の医薬部外品となる「ヒルメナイド 薬用フェイシャルマスク」
