
中勝 篤司 氏。今年挑戦したいこと 首都直下型地震の大災害に対するリスクヘッジの推進
工場・ビル再生へ 解決策提案
―「ファシリティマネジメント(産業施設再生)」で専門的な知見を提供している。
ファシリティマネジメントとは老朽化した工場やビルを改修し、付加価値を高めて再生する取り組みだ。計画から設計、施工管理まで総合的なコンサルティングを提供している。当社は1978年、構造設計を主事業に創業し、耐震診断、補強設計などで実績を重ねてきた。建物の構造と改修技術について豊富な知識と経験を有しており、工場の操業やテナントの営業を止めずに工事を行うノウハウを確立している。
―大手からの依頼もある。
重化学工業などの装置産業では、高度経済成長期に建てられた工場群が軒並み改修時期に差し掛かっている。事業構造の転換を迫られ、生産設備の再構築と併せて工場のあり方が検討されているケースも少なくない。一方で近年の建設資材の値上がり、人手不足による工期の長期化によって新築には踏み切りづらいため、既存の建物を改修し、かつ操業も止めたくないという要望が増えている。ある工場では建設費の高騰などを理由に、移転新築計画が改修へと変更された。当社のノウハウによって一棟ごとに建屋の改修と生産設備の更新を同時に行い、操業を止めずにリニューアルが進行中だ。
―多くの企業が事業継続計画(BCP)対策を急いでいる。
生産を続けながら改修したいというニーズは高まるばかりだ。 築50年以上の工場になると建設時の図面が残っていないことがあるが、長年の経験から対応が可能だ。最新の建築基準を満たさない「既存不適格建築物」であっても、計画の立て方次第で工事の手続きにかかる期間は短縮できる。企業にとって生産施設の改修は一大プロジェクトであり、それぞれの事情に合わせた解決策を提示しなければならない。それによって顧客の事業発展を後押しするのが私たちの使命だと考えている。

操業を続けながら耐震補強工事をしている工場
