正月の鏡餅飾りに使われる富山県氷見市久目地区特産の串柿の出荷に向けた作業が4日、同市触坂のJA氷見市久目支所倉庫で行われた。今年は柿が豊作で、色、つやとも上々の出来という。5日から出荷する。

 串柿は赤柿をハギやタニウツギの枝に刺して乾燥させて仕上げる。久目地区では江戸時代から農閑期に作られており、今は久目串柿生産組合の5軒が担う。

 1本の串に刺す実の数は2、3、5、10個の4種類。この日は生産者が倉庫に串柿を運び込み、JA職員らが色や形を確かめた。

 前信夫組合長(76)は「夏場の水分不足で実が小粒にならないかと心配したが結果的に大きな実になった。串柿を飾り、家族みんな健康で良い正月を迎えてほしい」と話した。

 富山、高岡、金沢の市場に3万2千本を出荷する。