NPO法人AYA
宮城から長崎まで8劇場を行脚 AYAインクルーシブ映画上映会2025秋


AYAインクルーシブ映画上映会2025秋 TOHOシネマズ流山おおたかの森(千葉県流山市)の様子

NPO法人AYA(本社:神奈川県横浜市、代表:中川悠樹)は、病気や障がいのある / 医療的ケアが必要であるお子さんとそのご家族を対象に、『星つなぎのエリオ』を鑑賞するイベント~AYAインクルーシブ 映画上映会 2025秋~を開催。9月27日のユナイテッドシネマ新潟(新潟県新潟市)を皮切りに、全国8地域での上映会を実施し、延べ1,222名を動員しました。イベントには、同法人代表で医師の中川ほか、医療従事者がスタッフとして参加し映画鑑賞をサポート。参加者からは「娘の表情は一生忘れません」「とても良い親子の成長や気づきの場をありがとうございます」などの声が届いています。

■NPO法人AYA と、AYAインクルーシブ映画上映会開催の背景

日本には約2万人の医療的ケア児(*1)、約90万人の障がい児(*2)、約25万人の難病児(*3)が存在します。こうした子どもたちの日常生活・社会生活を支援することは社会全体に求められている課題です。
NPO法人AYAは、目指したい未来(Vision)として「人々の心がつながり合い、可能性が広がる未来」を掲げ、病気や障がいのある子どもたちとその家族へ、ワクワクする “ひととき” を届けることを果たすべき役割(Mission)として活動しています。

*1) 令和元年度障害者総合福祉推進事業 医療的ケア児者とその家族の生活実態調査
*2) 令和5年版厚生労働白書
*3) 日本財団 難病の子どもと家族を支えるプログラム 取り組みについて




上映会誕生のきっかけは、「映画館で、映画を鑑賞したい!」という医療的ケア児のお母さんからの声。席にじっと座っていることができない、急に声を出してしまう、医療機器のアラーム音・痰の吸引音が鳴るなどの理由から、周囲に迷惑がかかることを気にして、映画館での映画鑑賞に高いハードルを感じている現状を知ったことがスタートでした。

「健常な子どもたちや、その家族と同じように映画館で映画を見てみたい!」という、彼らの思いを叶えるためにスタートした本プロジェクトですが、実現までには資金や会場の確保など、たくさんの課題がありました。

最終的には、映画館のシアターをまるごと貸し切ることで、“音や声が出ても、じっとしていられなくても、医療的ケア(点滴・栄養剤の投与・人工呼吸器の使用など)が必要でも、安心して映画を鑑賞できる環境”を実現。医師や看護師などの医療従事者が会場内で見守ることで、緊急時の対応を懸念する映画館側の受け入れ障壁を下げました。


■宮城から長崎まで8劇場での上映会を実施 延べ1,222名を動員

『星つなぎのエリオ』~AYAインクルーシブ映画上映会 2025秋~は、配給会社であるウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社と、会場となった各映画館の全面協力を得て実現しました。全8劇場は以下の通り。この場を借りて、すべての関係者の皆さまに御礼申し上げます。

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9/27(土)
新潟:ユナイテッド・シネマ新潟(66名)

9/28(日)
千葉:TOHOシネマズ 流山おおたかの森(209名)
神奈川:TOHOシネマズ 小田原(150名)

10/5(日)
山口:イオンシネマ防府(129名)
宮城:MOVIX仙台(184名)

10/19(日)
東京:109シネマズ二子玉川(274名)
北海道:TOHOシネマズ すすきの(132名)
長崎:TOHOシネマズ 長崎(78名)
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■参加者の声

上映会にご参加くださった子どもたちと、そのご家族の皆さまからお寄せいただいたコメントの一部をご紹介します。

・今まで娘と映画を観れるなんて考えてもいなかったので今日はとても良い経験をさせて頂きました。スクリーンの満天の星空を観て「なんだろこれは?」というような表情をした娘の横顔は一生忘れないと思います。ありがとうございました。(新潟)

・子どもは声を荒げたり、落ち着かなかったりでしたが、1時半もの長い時間をあの狭い椅子の空間でとどまれた事に驚きました。また、はじめ映画館のポップコーンにも挑戦できて、食べるんだ!と発見づくしな一日でした。とても良い親子の成長や気づきの場をありがとうございます。(流山)

・暖かい雰囲気で、スタッフの方が出迎え、対応してくれて、私の息子は発達障害児ですが、普段挑戦しづらい事に挑戦出来る場を作ってもらい支援してもらえた事が、とても嬉しかったです。(小田原)

・医療的ケア児で大きなバギーに乗っている子どもと、映画を観るなんて絶対不可能なことだと思っていました。今回家族で初めて映画鑑賞をすることが出来てすごくいい思い出になったし、世の中にこんな活動をしてくれている団体さんがあることも初めて知り、嬉しい気持ちになりました。(山口)

・中学生の息子は初めての映画館体験でした。2時間座っていられるか、親自身が周りに気を遣い楽しめるか、色々不安もありましたが、家族全員が映画体験を心から楽しむことができました。(仙台)

・普段は声をかけられないまわりの方々とのコミニュケーションをとることができ、みんな個性をもっていてそのままで愛おしいと感じ感動しました。(札幌)

・同じように障害をもつ家族同士、お互い様と優しい気持ちで見られるところができてよかったです。映画館で見られる事はないだろうなと思っていましたので見られてとても嬉しかったです。ありがとうございました。(東京)

・周りの目を気にせず敏感な子供が落ち着いてずっと座って見られたのはスタッフの皆様が優しい笑顔で見守ってくれていたおかげです。子供が内容は理解してなくても映画楽しかったって笑顔で答えてくれて、また行きたいと言ってくれました。(長崎)

映画鑑賞にご来場くださったご家族の様子



■NPO法人AYA代表 中川悠樹より 上映会開催を終えて





全国各地をめぐるAYAインクルーシブ映画上映会もこれが5度目の開催となりました。初めてご参加くださる方々はもちろん、2度目、3度目と足を運んでくださるご家族も少しずつ増え、映画館という場になじみ、安心して過ごしてくださる子どもたちが増えてきたことを大変うれしく思っています。

AYAインクルーシブ映画上映会は、夏の上映会が終わって1週間後からの開催となりました。短い準備期間の中でも、イベントを知ってご来場くださった方々、全国各地でボランティアとしてご協力くださった方々にの方々には心から感謝しております。改めて、お力を貸してくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。感動的な映画に目をキラキラさせることもたちの表情を見て、次の活動へ向かうための力をいただいた気持ちです。

2025年度内には全国47都道府県を回ることを目標としております。実現まであと一歩、引き続き頑張ってまいりますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!


◆中川 悠樹(なかがわ ゆうき)

2009年 京都大学医学部卒業。救急科専門医・外科専門医・JSPO公認スポーツドクター・医師会認定産業医・旅行医学会認定医・JDLA G検定/E資格。三井記念病院、横浜労災病院での消化器外科・救命救急センターでの勤務を経て、ドクターヘリ添乗医、離島医療などを実践。様々な活動を行いながら、2022年1月に任意団体AYAを立ち上げ、2023年6月にNPO法人化、代表理事就任。

◆NPO法人AYAについて

わたしたちは、「病気や障がいのある子どもたちとその家族へ、ワクワクする“ひととき“を届ける」ことを通じて、人々の心がつながり合い、可能性が広がる未来を目指しています。

【法人概要】
社名:特定非営利活動法人AYA
本社所在地:神奈川県横浜市中区相生町3丁目61番地泰生ビル2F
HP:https://aya-npo.org/
取材・お問い合わせ:https://aya-npo.org/contact/
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