富山県の南砺平高校1年生19人が30日、南砺市の世界遺産・相倉合掌造り集落内で、合掌造りの屋根材に使うカヤの刈り取りを体験した。
生徒たちは集落保存財団の中島仁司事務局長やベテラン教員から教わりながら、造成カヤ場2カ所で取り組んだ。
急傾斜地での慣れない作業に苦戦しながら、背丈ほどに伸びたカヤを鎌で刈り取ったり、熊手で雑草を取り除いたりした。中村輝(ひかる)さんは「力任せにやるとうまく刈れなかったが、こつを教わると上手にできた。昔からの技術はすごいと感じた」と話した。
刈り取ったカヤは扇状に並べて数日間天日干しする。乾燥後に保管して来年の屋根の葺(ふ)き替えに使う。
同校生徒のカヤ刈りは約30年前から続けており、現在は五箇山探究の授業の一環として行っている。
 
     
       
      