高岡銅器の仏具「おりん」を使った楽器の演奏会が、奈良市の東大寺境内にある東大寺総合文化センター金鐘ホールで開かれ、澄んだ音色が響いた。
奈良時代に大陸から伝わった複合芸能「散楽」を現代風に再現するパフォーマンス集団「現代散楽」が上演した。雅楽演奏家の太田豊さん(富山県小矢部市出身)ら6人でつくるグループで、演奏会ではおりんを調律した楽器「久乗編鐘(きゅうじょうへんしょう)」や笙(しょう)、和太鼓を組み合わせた楽曲や曲芸を披露した。大仏殿で新曲も奉納演奏した。
演奏会は久乗編鐘の寄贈を機に、東大寺と交流がある神仏具製作卸の山口久乗(高岡市内免)が開いた。