15日午後9時10分ごろ、富山県富山市小杉の住宅地で、クマ1頭を目撃したとの通報が富山南署に相次いだ。同署は周辺をパトロールするとともに、クマが徘徊(はいかい)している可能性があるとして、メールで住民に屋外に出ないよう呼びかけた。
現場は富山地方鉄道・小杉駅の西側。通報は複数の住民から寄せられた。
同市小杉では、同日午前7時40分ごろ、アパート駐車場付近でクマのふんが見つかる事案があった。このため、近くの蜷川小学校は下校する児童を迎えに来るよう保護者に依頼し、堀川中学校は部活動や委員会活動を中止した。
アパート駐車場付近で発見されたふんの中には柿の種子とみられる物体が確認され、近くの50代女性は「食べ物を求めていたのか。襲われたらと思うと怖い」と不安そうに話した。
同市大沢野地域でも14、15の両日、目撃、痕跡の情報があった。14日午後9時半ごろには万願寺で住民が成獣1頭を目撃、15日午前7時ごろには柿の木が折れているのが見つかった。同日午前10時半ごろには松野で足跡が確認された。