南砺市内の獅子舞5団体が共演する「第参幕 南砺獅子舞『秋の陣 城端』」が11日、同市の城端別院善徳寺で開かれ、来場者が地域ごとに特色のある勇壮な舞に見入った。

 獅子舞文化の継承を目的に2019年の井波、23年の五箇山に続いて開いた。

 今回は、細野(城端)と本江西砂田島(福野)、上百瀬(利賀)の各獅子舞保存会、上村(利賀)と山見(井波)の各獅子方若連中が出演した。

 ちょうちんとかがり火がともった本堂前に、各団体が山門から登場。太鼓と笛の音色に合わせ、獅子取りを担う子どもの愛らしい舞や迫力ある獅子舞を多彩に演じた。2頭の獅子による息の合った「夫婦(めおと)獅子」や天狗と獅子が壮絶な戦いを繰り広げる「獅子殺し」もあり、会場を沸かせた。

 共演会に先立ち、出演団体が「越中の小京都」と呼ばれる城端中心部を練り歩いた。共演会に合わせて初めて少人数限定の特別ツアーを実施し、参加した14人が本堂に設けられた特別席から観覧した。