富山県砺波市野村島の桑野神社で11日、秋祭りが行われ、担い手不足で中断していた巫女(みこ)舞が12年ぶりに復活し、優美な舞で五穀豊穣(ごこくほうじょう)と地域の安寧を願った。

 巫女舞は以前、地元の女児が披露していたが少子化による担い手不足で2013年を最後に奉納できずにいた。今回は県内外で活動する「巫女文化伝承協会」のメンバーら6人が「浦安の舞」を厳かに繰り広げた。

 同神社を拠点に活動する「越中いさみ太鼓保存会」は、迫力ある音色を響かせた。地元の野村島獅子方も力強い舞を披露した。

 境内には多くの地域住民や英国からも訪れ、近くの宿泊施設「楽土庵」に滞在する6人も見入った。フラン・バージェスさんは「この土地ならではの文化に触れられ、貴重な機会に感謝したい」と喜んだ。