富山県小矢部市の五郎丸地区住民でつくる「ヒガンバナの里づくり委員会」は20日、地区内のヒガンバナを見てもらおうと、観光客を迎える準備をした。今年は全体で約15万本の開花を見込み、23日ごろから見頃となるという。

 地区では2001年から田んぼのあぜや道路沿いに球根を植え続け、「ヒガンバナの里」として知られる。今年新たに2500球を植栽し、累計で3万6千球に達した。農道沿いや土手など全長3・1キロに広がるほか、面的な植栽も進む。

 この日はメンバー12人が休憩所を設けたり、のぼり旗を立てたりした。のり面の草刈りにも汗を流した。事務局の川原俊昭さんは「彼岸の時期と開花が重なり、皆さんにタイミングよく見てもらえる」と喜んだ。

 ここ数年は猛暑で開花が遅れる傾向があったが、今年は9月に雨の日が多く地温が下がったため、ほぼ平年並みに咲きそろう見通し。開花のピークは26日ごろという。